景観色彩ファイル/福岡景観色彩研究会

福岡九州で活動する福岡景観色彩研究会の景観色彩ファイルです。研究会会員が客観的に九州の景観をアップしていきます。

景観色彩ファイル036/福岡市民不在の都市再開発

再開発が決まった福岡市中央区天神の新天町

福岡市は、高島市長が2022年秋の市長選で再選。

当の市長の弁では、「天神ビッグバン」「博多駅コネクティッド」が支持され評価されたとのこと。

 

ただし、投票率も低く、本当に市民が、「天神ビッグバン」「博多駅コネクティッド」等々に関心があったのか、支持はあったのかは至って不明です。

 

それは、一部新聞の報道の論調も決して肯定はしていませんでした。

 

福岡の繁華街/ビジネス街の天神も、あちこちでビルの建て替えが進みます。

そして、そのど真ん中にあった、新天町も老朽化を理由にビル化の決定と報道。

 

再開発が進み、税収のアップばかりが強調されますが、ビルやオフイスの空き率はとうに危険水位。

 

治安の面では決して良くなったことはなく、中央エリア/大名の自治会の方々が、「ガラが悪くなった」「毎朝酔客の吐瀉物や排泄物の清掃に追われている」と、まちの変化には一番敏感な声を上げておられました。

 

この2022年の今時、日本のどこの繁華街で路上での立ち小便や排泄が日常化しているでしょう。

 

福岡市職員の飲酒運転がもとになって取り組みが始まった「TEAM ZERO」という飲酒運転撲滅運動も、広告は地元新聞社一社に限定。今では目立った取り組みは見えません。そもそも、スポーツのようにTEAM/チームというネーミングが相応しかったのか、首をかしげる識者も。

 

これも、市長の弁を借りるなら「アジアのリーダー都市」になったということでしょうか。

 

投稿者
長 和洋/イルドクルール
カラーコンサルタント

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